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劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』感想

 

はじめに

 私は毎年,名探偵コナンの映画は公開日に観に行くようにしているのですが,今年も無事公開日に観る事ができたので,ネタバレしない程度に感想を書こうと思います。

 

 

作画について

 私は基本的にテレビアニメを見ないので分かりませんが,去年の映画と作画が変わった気がします。線が比較的単一の太さで描かれていました。青山先生の原画との差が大きくなっていてわかりやすい反面,急にタッチが変わったなと感じてしまいました。今回の映画は全体的に「ここのシーン,既存ファンなら嬉しいでしょう!?」とアピールしてきているなという印象を受けました。

 

 

過去回想

 今年の映画は原作や映画の過去作のシーンが挿入されていたり,オマージュされていたりする箇所が多いです。今までも既存ファンなら気付く描写がありましたが,今年の映画はそういう描写が多い分,新規ファンでも分かるように過去回想が多く含まれています。コナンも20年以上続いている作品なので,全て履修するのは中々大変でしょうし,詳しくない人でも「この人なんかこんな感じの過去があったんだな。だから今こういう反応したんだな」とスッと理解できるようになっています。

 

 

灰原のピンチ

 割とガッツリ灰原はピンチになります。ギリギリの戦いではなく崖っぷちです。映画見終わった後の今でも「灰原よく無事だったな…」と思うくらいです。ただ灰原の魅力が詰まった映画なので灰原が好きな人は見に行くべきです。証人保護プログラムを受けるか否かで迷い,そして結論を出した時のような前向きで諦めない灰原が見られます。

 

 

主人公はコナン

 最近の映画はコナンの出番が少ないと感じていましたが,今年は例年に比べてコナンがちゃんと活躍していました。初見の人でも主人公はコナンだと分かるでしょう。私は赤井さんが好きですが,前提としてコナンが好きな上で赤井さんも好きなんです。コナンが好きである事は大前提だからこそ,名探偵コナンで好きなキャラを聞かれたら「赤井さん」と答えます。名探偵コナンが好きな人は全員コナンが1番好きだと思います。主人公がどうでもよい存在ならばその作品自体を読み続けよう,見続けようとはならないはずです。最近の映画は他のキャラクターが目立ち,コナンが添えもののような扱いをされているような気がしてちょっと不満でした。なのでコナンが活躍してくれて嬉しいです。

 

 

キールが好きな人も必見

 今年の映画で1番活躍したのは勿論コナンですが,次点はキール(水無伶奈)です。原作を読んでいる人なら分かると思いますが,彼女は黒の組織の中で危うい立場にいます。『純黒の悪夢』でも描かれていましたが,組織の人間からはスパイだと疑われているが証拠がないためグレー扱いをされている状態です。ずっと組織から監視されている中で,FBIやコナンに組織の情報を提供してくれています。彼女のおかげでコナンは組織を追うことができていると言っても過言ではないくらいの重要人物です。そんな彼女が組織の中で,普段どうやって立ち振る舞っているのかが分かって見ているこちらの胃が痛くなりました。しかしその分大活躍していますので,彼女のファンは必見です。この映画でキール好きが増えるといいなと思います。

 

 

終わりに

 ネタバレは避けようとしたらあまり深く書けませんでしたが,言いたいことは「灰原哀と水無伶奈のファンは絶対に見るべき」という事ですね。もし予習をするならば,2007年の映画『紺碧の棺』を観るのがおすすめですね。世間の評価はどうであれ,私はあの映画は繰り返し観るくらい好きな映画の一つです。予習というだけでなく純粋に観てもらえると嬉しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

蛇足

 神谷浩史さんのファンでもあるのですが,ついに!神谷さんがコナンに出演ということで嬉しいです。